こんにちは。SANACHANです。
以下のような方をターゲットに、今回は TOEIC Part7 を攻略する方法をお話します。
こんな方におすすめ
- 既にTOEIC 700点を突破している方
- TOEIC Part7 の時間制限に頭を悩ませている方
TOEIC Part7の攻略法として、「単語の瞬発力」と「音読のススメ」という2つのコツを伝授します。
よく聞く学習方法かもしれませんが、実はこの2つがTOEIC Part7を攻略するカギなのです。
順次説明していきますね。
TOEIC 800点に必要な正答レベルとスキル
TOEIC 800点突破に必要な正答率
TOEIC 700点を目指していた頃は、試験時間終了時に解けていない問題を適当にマークしたとしても、
きちんと解答した部分の結果次第では目標点に乗る可能性は十分にありました。
しかし、TOEIC 800点以上のスコアを取ろうとおもえば、およそ80%程の正答率が必要になります。
TOEIC 800点突破に必要な解答の質
800点以上を目指すとなると、少なくとも全ての問題を読んだ上で解答することが必要になります。
全ての問題に解答し、「わからなかった問題」や「自信はあったのに間違えた問題」を差し引いて、
80%くらいになるという計算です。
つまり、問題を解くスピード・スキルが必須
上記の通り、TOEIC Part7の問題全てを読んだ上で回答するには、解くスピード・スキルが必要です。
それでは、スピードを身につけるためにどのような勉強法があるのでしょうか。
正直に言って、外国語の勉強法は既に「出尽くしている」と言っても過言ではありません。
以下に挙げる2つの勉強法はおそらく誰もが知っているようなものだとおもいます。
なぜそれが有効なのかをきちんと説明していきます。
ポイント
同じ勉強法でも、理論の裏打ちがある状態で実践すれば、得られる効果がはるかに大きくなる。
コツ①:軽視されがちな「単語の瞬発力」を高める
TOEIC 800点突破を目指されている方は、既に豊富なボキャブラリーをお持ちだとおもいます。
「いまさら、単語かよ」とおもわれた方もいるかもしれません。
しかし、私たちが何気なく使っている「単語力」とは、
ひいては「単語の勉強」とは、一体なんなのでしょうか。
それを見つめなおすことが TOEIC Part7 を「素早く」攻略していくためのカギになります。
「単語力を鍛える」とは?
まず、脳内にある単語は次の4つの状態に分別することができます。
- 意味を素早く言える単語
- 意味を言うまでに少し時間がかかる単語
- 見たことはあるが意味は分からない単語
- 「初めまして」の単語
ひとくちに「単語の勉強」と言いますが、実は
「4. ⇒ 3.にする勉強」
「3. ⇒ 2.にする勉強」
「2. ⇒ 1.にする勉強」
の3つに大別されます。
もっとも、普段、私たちがそれらを意識的に使い分けることはほとんどありません。
軽視される・しているのはどれ?
そして、もっとも軽視される傾向にあるのが、「2. ⇒ 1.にする勉強」です。
つまり、引き出すまでに時間のかかっていた単語の意味を、素早く引き出せるようになる練習です。
「えーっと、exponentiallyってなんだっけな…(この間10秒)…あ、『指数関数的に』か!」
というように思い出すまでに時間がかかっているにもかかわらず、
その単語を「覚えた」ことにしてしまっている方がかなり多いのではないでしょうか。
想像してみてください
dog という単語を聞いて「犬」と思うまでに0.1秒もかからないと思います。
現状で知っている全ての単語について、この状態にしていくことを目指して練習していきましょう。
文章は「文章>段落>文>節・句>単語」という形で構成されています。
単語に対する反応速度を上げることが、文章全体を読むスピードの向上につながるのは自明ですね。
具体的な勉強法
では、単語への反応速度を上げるためにどのような勉強法があるのでしょうか。
かなり使い古されたやり方ですが、私が有効だとおもうのは、
暗記カードです。表に単語、裏に意味を書きます。
瞬発力を身に付けるのが目的なので、
極力、素早く一定のペースでカードをめくっていきましょう。
そもそも、フラッシュカード的に用いるのが暗記カードの本来の使い方だとおもうのですが、
あまりそういった使い方をしている人は見かけませんね。
暗記カードを作ること自体に時間がかかってしまうのが欠点ですので、
単語帳の意味の部分を手で隠して実施してもいいとおもいます。
ポイント
「素早く意味を引き出すこと」に主眼を置いて取り組まなければ、
あまり効果がないのでご注意ください。
この勉強法はリスニングにも効く
また、単語への反応速度について述べてきましたが、これはリスニングの対策にも非常に有用です。
リスニングは音声が「流れて」いき、それを止めることはできません。
リスニング中に「ちょっと、ストップ!」なんて言おうものなら、
会場からつまみ出されちゃいますよね。
単語の意味を0.1秒以下で引き出せるようになれば、音声のスピードについていくことができ、
脳内処理のオーバーフロー(未処理の情報で溢れかえること)を防ぐことができます。
コツ②:音読のススメ
音読の有用性は様々な書籍や記事で紹介されていますが、
実は、リーディングのスピードを上げる練習としても音読は有用です。
音読も言うなれば、「手垢まみれの」勉強法だとおもいます。
しかし、漫然と音読をするのではなく、音読の狙いや効果を正しく知ったうえで取り組めば、
その価値は倍増します。
文章を早く読むポイント
まず、文章を素早く読むためには、意味のかたまりごとに英語を把握していく必要があります。
このことは、TOEIC 800点攻略を目指されているみなさんであれば、
どこかで聞いたことがあるとおもいます。
例を挙げれば、次のようになります。
言葉の順番(前から後ろに)で、かたまりごとに意味を取り、
決して日本語訳しないということがポイントです。
Ando Hiroshige was a painter / in the Edo Period. //
安藤広重は画家だった → 江戸時代の
He painted / a lot of wonderful pictures / of animals and plants.
→ 彼は描いた → たくさんの素晴らしい絵を → 動物や植物の
このような読み方をするためには、意味上の句切れ目を素早く見抜く力が必要です。
その力を養う練習として、音読がうってつけなのです。
人間は息継ぎをしなければ喋り続けられません。
ですから、音読をするときは、必然的に意味上の句切れ目を探しながら文章を読むことになります。
ポイント
スムーズに音読ができていない箇所は、文の構造の把握があいまいな箇所です。
もしあれば、どういう構造になっているのかを先ず分析したほうがいいです。
TOEICに必要な「読む」スピード
大体、150wpm(1分間につき150語)程度のスピードで
読むことができるようになるまで練習しましょう。
TOEIC リーディングパートの総語数は、約7000語だと言われています。
7000(語)÷75(分)= 約94 [wpm]
ですので、約94wpmの速さで読めればよいという計算になりますが、
実際には問題を考える時間などもありますので、
150wpmくらいを目標にするとよいでしょう。
音読はあくまで「トレーニング」
もちろん、句切れ目を見つけることがこのトレーニングの主眼ですので、
本番では文章を音声化する必要はありません。
というか、実際に声を出しては怒られますし、
心の中での音読であっても時間がかかる要因になりますので、
極力しないほうがいいでしょう。
あくまでも、音読はトレーニングです。
このような練習を繰り返すうちに、
句切れ目ごとに素早く意味を取ることができるようになっていきます。
解き終えたからと言って問題集を本棚にしまうのではなく、
TOEIC Part7の音読練習をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
すごくオーソドックスで古典的な勉強法ですが、実は・・・効くんです!
これらの勉強法の本質を捉えて取り組むことで、絶大な効果を得られます。
ぜひ、試してみてください。