TOEIC Part5と言えば、短文の穴埋め問題が出題される文法のパートですよね。
TOEIC Part5の出題範囲は広く、品詞、語彙、時制など、幅広いレベルの英文法知識が問われます。
ここでは、TOEIC Part5の特徴、TOEIC Part5攻略が600点突破のカギとなる理由、TOEIC Part5の勉強法とおすすめの参考書について解説・紹介いたします。
TOEICを初めて受験される方や、まだ数回しか受験されていない方は、以下も合わせてお読みください。
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TOEIC Part5の特徴と位置づけ
TOEIC Part5は、以下のような特徴を持っています。
問題数 | 30問 |
問題形式 | 短文の穴埋め形式 (4択) |
時間配分の目安 | 1問あたり5秒~30秒で解く必要がある |
特徴 | 問題全体の難易度は高くないが、高難易度の語彙問題が毎回数問出題される。 |
TOEIC Part5は、リーディングセクションのトップバッターです。100問あるリーディングセクションの問題のうち、30問を占めています。TOEIC 600点を突破するには、18問~21問の正答が必要になります。
TOEIC Part5は、大きく文法問題と語彙問題に分かれ、受験者の英語力のうち、文法力・語彙力を測るように位置付けられています。
TOEIC対策はPart5攻略がカギ
「TOEIC対策はPart5攻略がカギ」と言う根拠として、まずは文法の勉強がPart5のみならず、他のPartを攻略していくためにもTOEIC対策のカギとなることを説明します。
なぜPart5攻略がTOEIC対策のカギなのか?
なぜ、Part5攻略、つまり文法の知識がTOEIC対策のカギなのかというと、そもそも文法力がなければ問題集や参考書の説明をきちんと理解することが困難になるからです。
文法をおざなりにしていると、たとえ600点を突破できたとしても、700点を超えるまでに頭打ちになる可能性が高いのです。
例えば、市販のTOEICの問題集や参考書をめくってみると、
- 前置詞の後には名詞、代名詞、動名詞、名詞句、名詞節がくる
- as ifの後ろは仮定法をとる
など、読者に文法の知識があることを前提にした書き方になっていることがよくあります。
このような解説の意味を正しく理解できなければ、勉強の効率が半減してしまいますよね。
私は社会人になってから、4年間で400点もスコアを伸ばすことができました。その理由として「確かな文法の知識のおかげで、効率よく問題集の解説を吸収することができた」ということが挙げられると思っています。
ポイント
具体的な指標としては、Part5の得点率が65%を下回っている方は、大局的に見てTOEIC 600点を目指す段階で文法を強化しておくのが得策です。
TOEIC Part5攻略の勉強法
それでは、本題のTOEIC Part5の勉強法について述べていきます。
強固な文法体系の習得を目指そう
まず、みなさんはどのような教材をお使いでしょうか。TOEIC関連本の中で文法対策と銘打った教材は、書店の棚に数多く並んでいます。
しかし、文法の勉強の1冊目としては、私はその類の本をおすすめしません。
なぜかというと、そういった本は往々にして省略されている文法事項が多く、
「網羅的・体系的ではない」
からです。文法については、網羅的・体系的に学習していくのが効率的な学び方です。
例えば、倒置を学習した際、「否定語の倒置は原則、疑問文と同じ語順になる」ということに気が付けば、既知の事項(この場合、疑問文)と新しく習った事項(否定語の倒置)が有機的に結びつきます。
このように、文法事項の重なっている部分を結び付けながら理解していくと、覚える負荷が減ります。
このような学習を続けていくことで、隙間なく積み上げられた石垣のような強固な文法体系を身に付けることができるわけです。
もし、TOEIC試験までに時間がない方は、準動詞(動名詞、不定詞、分詞)と関係代名詞を優先的に勉強しましょう。これらの事項は、文の構造に大きく影響を与えるためです。
ポイント
TOEIC Part6、Part7を解く際にも、文の構造に大きく影響する文法を理解していれば、文の意味を取ることが楽になり、TOEIC 600点に必要な正答率を得ることができます。
TOEIC Part5 おすすめ参考書3選
そこでおすすめしたいのは、高校生用の参考書です。
私は高校卒業以来、文法だけの勉強をしたことはありません。それでも社会人になって800点を超えるスコアを取得しました。
つまり、高校で習う文法事項を定着させておけば、TOEICの文法もほぼ心配はないということです。
参考書①:ブレイクスルー総合英語(美誠社)
例えば、「Breakthrough Upgraded ブレイクスルー総合英語 改訂二版 新装版」(美誠社)のような文法解説書を用意しましょう。
この本は、説明ばかりではなく確認問題も載っていて、理解を確かめながら学習することができます。
学習者のつまずきやすい箇所に「ニガテ君がんばって!」というコラムが施されていて、かなり詳しく本質を理解できるようになっています。
TOEICの問題を解く中で間違えた事項や、理解がいまいちだとおもう事項をこのような本で強化していくとTOEIC 600点突破に必要な実力がついてくるはずです。
参考書②:高校英文法をひとつひとつわかりやすく。(Gakken)
もし、高校時代に文法が大嫌いだったという方がいれば、「高校 英文法をわかりやすく。」(富岡 恵、学研プラス)もおすすめです。
説明、問題、解答、解説という構成になっている問題集です。
とにかく説明・解説が丁寧でわかりやすいので、TOEIC 400点以下で伸び悩んでいる方にはうってつけです。
ただし、本書の内容を理解しただけでTOEIC 600点突破の実力が付くかと言われると、クエスチョンです。他の教材に取り組む前の橋渡し的な存在だと考えてください。
参考書③:Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)
また、ド定番の文法問題集ですが、「Next Stage 英文法・語法問題─入試英語頻出ポイント218の征服」(瓜生 豊 他、桐原書店)もおすすめです。
高校生向けですのでTOEICのようなビジネスシーンを題材にした内容はあまりありませんが、TOEIC Part5と同形式の出題が数多く収録されています。
解説ページに覚えておくべき表現がたくさん載っているので、知識の拡充には持ってこいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。TOEIC対策には、Part5の文法から勉強すると効果的です。Part6、Part7の文章理解も早くなり、リーディング全体のスコアアップにつながります。
また、TOEIC Part5を攻略するには、出題パターンを把握し、素早く解答する必要があります。これには絶対的な演習量が必要になってきますので、問題集も併用してPart5を攻略してください。
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