ネイティブの文法

意外と知らない「BE動詞」の意識

2020年6月20日

英語の学習を始めて文の構成を学ぶとき、先ず最初に「BE動詞」を学ぶと思います。「BE動詞」と言えば、「am」、「are」、「is」を連想すると思いますが、実は以下で紹介した「配置感覚:並べると説明」の基本原則と深く結ばれています。

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ここでは、「BE動詞」が「並べると説明」と深く関わっていることと、それがネイティブの会話にも反映されていることを紹介したいと思います。

BE動詞に意味は無い

「am」、「are」、「is」と主語に応じて変化する原始的なBE動詞。

この動詞を知らずに本ブログを閲覧されている方はいないと思いますが、問題は「正しい意識」で使っているかどうかです。

日本語に訳す際は「・・・は~~です」と訳しますが、BE動詞に意味はありません。この認識がBE動詞を正しく感じる第一歩になります。

それでは確認していきましょう。

 

文意から考える

BE動詞の意味を以下の例文から考えてみましょう。

You are cute.(あなたは可愛い)

一見したところ、BE動詞には「=(イコール)」の意味があるように見えます。
文意が「あなた=可愛い」となるためです。

しかし、BE動詞が「=」という意味に見えるのは、「=」という積極的な意味があるからではありません。
「=」の意味は、文の形そのものから出ています。試しに、次の例文でBE動詞を消してみましょう。

 

Oh, you cute! (あんた可愛いな!)

BE動詞を消すと、you と cute が単に並んでいる形です。

感情が表に出ていますね(笑) BE動詞を消しても、「あなた=可愛い」という意味になります。

そうです、ここには「配置感覚:並べると説明」の基本原則が働いているのです。

you と cute が並べられているだけ、並べられているから cute が you を説明しています。
この例文の主語は cute です。

BE動詞は文の形を整える、又は文の時を示すための「おまけ」で、積極的な意味などはありません
主語と述語を並べただけの文です。

 

存在を示すBE動詞

「BE動詞に意味は無い」というと、次のような英文を持ち出して「BE動詞は存在を示す」という意見も出てくると思います。

God is. (神は存在する)

しかし、現代英語においては、こうしたBE動詞は決まり文句に限られており、過去の遺物となっています。普通の文脈で使用した場合、誰も理解はしてくれません。

 

意識を変えること

BE動詞はおまけと理解するだけでは、英語力は伸びません。意識を変えることが重要です。「配置感覚:並べると説明」の基本原則を理解し、ポンポンと並べる感覚で英文を組み立てる意識が大切です。

 

意識の現れ

並べる意識を習得すると、英語力が面白いほど伸びるようになります。この意識は、ネイティブが英文を読むときや短縮形に現れています。ここでは、それぞれの「現れ」について説明していきます。

 

読み方

多くの日本人は、BE動詞を使った英文を同じ強さ・リズムで読んでしまいます。しかしこれは、ネイティブからみると不自然で違和感のある読み方になります。ネイティブがBE動詞を読む場合、弱く・素早く発音します。

I と Happy を並べる意識で見ると、ネイティブの読み方が感覚として理解できると思います。

短縮形

BE動詞を使う英文では、頻繁に「短縮形」が使われます。ネイティブの読み方と同じ理由からです。「おまけ」を弱く・素早く読む、それが書き言葉に現れているのです。「おまけ」じゃない普通の動詞には、短縮形が無いことからも分かると思います。

 

まとめ

BE動詞は単に英文の形を整えるだけの特殊な動詞。文意や日本語訳には「配置感覚:並べると説明」の基本原則と深く結ばれています。それをしっかり意識し、英語力向上に役立てましょう。

 

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SANACHAN

SANACHAN

大学卒業後、社会人しながらTOEIC 320→800越え&ネイティブと交渉できる英会話力を習得! 英語習得後、転職を経て年収大幅UPに成功したエンジニアです。 実用的な英語力を習得したい人向けに情報を発信しています。

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